動物のストレスについて

ゆか 犬と猫のクリニック

2010年06月24日 07:52

先日読んだ獣医学の記事に「動物の環境・ストレスと病気の関係」というのがありました。

当院に来院される患者さんの中でも、
これと言って心当たりもなく、わんちゃんや猫さんの調子が何となく悪いといった時に、
「せんせー、ストレスですかね~?」とおっしゃる方が少なくありません。

「ストレスですね~」と言うのは簡単ですが、
それが本当にストレスからくるものかどうかを判定するのは、
特に動物の場合は非常に難しいと、
この文章中にも書かれていました。

ストレス状態を引き起こす要因(原因)を「ストレッサー」と呼びます。

一般的に考えられる犬や猫のストレッサーが記載されていましたので、
以下、文章より一部抜粋して列記します。

●物理化学的ストレッサー
・消化器や皮膚などの疾患によるものから寒冷・高熱
・気圧の変化などの環境因子によるもの
・車での移動
・近所の工事や車の騒音
・振動
・引越し
・リフォーム
・家具の配置や変化 など

●認知的ストレッサー(動物が不安・緊張・恐怖・怒り・悲しみ・喜びなどを示す反応)
・同居人の精神的不安定さからくる、過度の干渉や虐待
・生活パターンの変化
・性格の合わない犬や猫同士の同居
・繁殖や動物病院通い
・急激なフードの変更 など


動物病院通いもストレス要因になっているとあり、
ちょっと、イヤ、かな~り悲しい気持ちになりました



でも、私自身も、自分が病気になって病院に行くことを考えると、
やっぱりため息の一つや二つは出ますもんね~

やはり、「病気だから病院に行く」のと、
予防のためや定期検診のために病院に行くのとでは、
気持ちがだいぶ違います。

「予防が大事!」ってことですね~。

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